そのイメージの裏にある暗黙の知識を探るタイミング

暗黙の知識を探ることのメリットは、いろいろな場面であります。

ゴルフであっても「トップの位置が低い」というアドバイスがあったとします。
しかし、トップという基準において低いから高くするという意識は、常に働きます。
教えた人がちょうど良い高さになっても高くする意識を持っていた場合に高くなります。

私も小学生の頃にソフトボールをしていて
「肩が上がっていて力が入っている。」
という言葉をもらったことがあります。

しかし、力を抜いてもヒットが増えたことはありませんでした。
このことが解決されたのは中学生になってからになります。
バットの通るスウィングの軌道を改善させることでヒットの数は変化しました。

つまり、
「肩が上がっていて力が入っている。」
の意味は、その伝達者自身が所持しているイメージから伝えたことになります。

そしてそれを本当の意味で理解したのは、22歳になってからです。
大学で身体組成における構造を理解し、心肺機能や体の構造上における適切な肩の位置とトレーナーの知識を把握した大学での知識によって言葉の概念をようやく理解できるタイミングになりました。

私自身、身体の構造上力が入っているように見えるのであって力が入っているかどうかは別だという結論に至りました。
もちろん、緊張によって力が入っているときもありました。
しかし、「肩が上がっていて力が入っている。」については以下を確認する必要があります。
・力が入っている状態とは、筋力などでどのような状態であるのか
・肩が上がっている状態でヒットが打てないかどうか

肩の力を抜き、他の選手と同じような肩の位置にすることでヒットが打てるという解釈をしてしまったことになります。
暗黙としてアドバイに含まれるイメージと知識を自分のイメージのみで解釈していたことが要因です。


前置きが長くなりましたが、暗黙知に対しては自分の目標の優先順位が高ければ高いほど、探るパターンとそれを繰り返す周期を確認して実行することが必要になります。

私の場合、「探るタイミング」については打席に立つ回数を基準とした経験を少なくとも1年は必要としていました。
これは、「肩が上がっていて力が入っている。」を工夫して打てない状態を意識してからです。

「探るタイミング」におけるカテゴリーは、以下を考えて見てください。
・経験
・知識
・改善したケースと内容
・基礎身体能力

「探るタイミング」としましたが、それは自分における体験と知識を組み合わせて定義化することが望ましいという結論になります。
私の経験よりも、プロの選手や有名な指導者の経験を聞きに行き、もし言語化していなければそれを言語化する質問を考えて、聞くなどするといいかもしれません。


基準値の設定について、自分で取り入れる際に注意した方がいいことは、成果と検証について自己で暗黙に設定しているので、それを意識的に利用することが必要になるということになります。
新卒の研修などでも、指示の概念における抽象性をなるべく少なくすることは行われているので、それは社会で働く時にも応用できると考えます。

もちろん全てにおいて、その基準値を定義化して明確にするのはコストなので、明確にすることも部分的に必要な範囲を決断することが必要です。


アドバイスなどでモデルとなるイメージの裏にある暗黙の知識を探るタイミングとは、自分で優先順位を決めた上で、時間を利用して選択していくことになります。

それは理解しているという意見の人は多いかもしれません。
では、以下ついて考えて見てください。

走ることは、足を上げることですが、「足を上げる」とは物理的にどのように上がっているのでしょうか。
これは多くの人が漠然と「足を上げる」ことと把握しており、感覚として上にあげるというイメージを持っていることが多いです。

ですが、よく考えて見てください。
計算上で、50kgのバーベルを持ち上げる人と20kgのバーベルを持ち上げれる人では、同じ足を上げる角度であげた場合に大きな差が生じます。
もちろん、個人の感覚や体重の移動のうまさなどで差があるため一概にはどれがいいのかは言及できませんが早く走るためのベストな「足を上げる位置のイメージ」があると考えられます。


暗黙知については、教える人の都合や感情、時間の限界など様々な要因があります。
定義されている社会は過ごしづらいですが、一分の安心を与えてくれるのもまた事実でもあります。
それすらも暗黙で私たちは、問題を体験するようになりようやくその一部を意識し始めたのかもしれません。

以上、「そのイメージの裏にある暗黙の知識を探るタイミング」についてでした。