反省をすることは大切だと言います。
どのように反省することが望ましいでしょうか。
PDCAサイクルは有名であって、私も利用することが望ましいということを以前から述べています。
「ただ反省する時に言葉を送る場合、相手のレベルに合わせることが必要になります」という話はよく聞きます。
しかし、実際どのようにすればいいのかという点を私たち自身言語化されているケースがあまりに少ないのではないでしょうか。
今回それをカテゴライズすることを考えてみました。
まず、簡単な言葉から考えてみます。
- 言ったことを簡単にできてしまう選手。
- 練習をしていく中で少しずつできていく選手。
- 言ったことを全く理解できていない選手。
この言葉を細分化して考慮してみます。
- 運動能力と観察力に長けており、言われたことを自分が運動するイメージに変換して、それを自分の体で再現してしまうケース。
- 指導した運動を再現する体力や筋力があるものの、言葉の解釈や運動のイメージの形成に時間がかかり、練習の時間でイメージの修正と運動へのズレを調整していくケース。
- 運動の解釈そのものを間違ってしまうケース。
※あくまで言葉における私の解釈です。
まず、[解釈][技術][体力]などで分けて考慮してみましょう。
これらのカテゴリに変化させた時にどのようにして利用するのかを考えてみます。
野球を例にして考えてみましょう。
右打ちを練習して教えます。(野球のグランドのライト側へ打つ練習)
15mほど離れた場所から野手が軽く投げたボールをライト側へ打つ練習をしたとします。
「タイミングを遅らせて打つ」という言葉と実際に打球を打って手本を見せたとします。
(打つ場所に関しては、ベースを使いボールを置いて指示します。)
- (1)の選手に関しては教えることは少しでいいかもしれません。
- (2)の選手に関しては選手自身の行動特性と打つイメージを言語化して伝えることが望ましいです。場合によってはバットの持ちかたから細かく指示が必要になるでしょう。
- (3)の選手に関しては、現状の状態、理解とその内容を照らしあわせる作業が必要になります。
行動の把握などにはビデオで現状がどのようになっているのかなど教えることが必要でしょう。
さて、野球を例にしましたが相手のレベルに調整することは思った以上に観察と言語化が必要です。
伝え方が大切だという話をよく聞くことがあると思います。
それは、言葉の概念の形成が個人によって違うために起きることでもあります。
「バットの持ち方」ではどのようなイメージしますか?
この言葉でプロ野球選手をイメージする人もいれば、バットの握り方のみを連想する人もいます。
実際の運動を見せても、自分がしている運動が見せた運動のイメージからずれている可能性もあります。
それを[解釈][技術][体力]のカテゴリから考えてみました。
今回大きく分けてカテゴライズしました。
言葉の解釈と運動への変換パターンだけでもかなりの方法が存在します。
もちろん全てを意識化していては、時間が足りないので効率的なパターンが必要です。
今まで意識してなかった場合は考えてみるといいかもしれません。
以上、スポーツと反省の設計について考えたことでした。