デフォルトが決まる状態

自分が持つ基準の情報がどのようにして設定が決まるのかということを理解している人はどの程度いるでしょうか。
最初に知識から得たイメージや過去の体験したことなどから私たちは行動するための判断基準を設定しています。
判断基準の設定に関しては行動経済学や心理学などを勉強すると分かりやすいでしょう。


問題はここからでこのことを理解しているからと言って何の役に立つのかということになるでしょう。
デフォルトが決まるということに関して考えて、問題の理解をどのようにしてとらえるのかということになります。

スポーツの競技種目の選択について少し考えてみます。
陸上選手がいます。
その選手は、短距離選手ですが出場種目で100mで出場した場合6位以内に入ることはできません。
そこで指導者から「表彰台に登れるハードル種目で出場しないか?」という打診がありました。
しかし、そのプレーヤーは「100mの方がカッコいいから100mに出場する」という返答でした。

個人の思い出や進学の時へ有利になるものとするのであれば、ハードルの方がいいかもしれません。
もし、プレーヤーの形成されたイメージを変更させたいのであれば所持したイメージの変更をする必要があります。
具体的なものだと、オリンピックのハードル競技やハードル選手のドキュメンター番組を見せるなどの方法が考えられます。
しかし、相手のことを考えずこちらが設定した内容だけで所持している価値観や言葉の概念を変更することは難しいことでしょう。
そこで必要になるのが、デフォルトのイメージがどこで形成されているかということになります。

過去に見た漫画やアニメを見てスポーツの選択におけるイメージの形成がされているのであれば、ハードル種目の選手が登場するアニメを見せることやプレーヤーにとって価値形成になる人から助言してもらうことなどが考えられるでしょう。

親やスポーツの有名な人から助言されることなどによって、スポーツの選択基準へ何らかの影響が期待できます。
選択の基準となるような影響を及ぼす関係の構築が前提となっているので、この場合は親族や指導している専門の人になるかもしれません。
年齢も関係していて、先ほどのエピソードは小学生のものであり、そのため進学先などよりも「かっこいい」というイメージモデルが優先されたという推論ができます。

これはスポーツに関してですが、勉強などにおいてもどのような価値基準が設定されるかについても同様です。
親がどのような環境を整えるかという環境決定における情報操作とも言えるかもしれません。
言い方を考えれば、「子供の将来のことを考えた環境」でしょうか。

ここまででデフォルトイメージが設定される基準は以下カテゴリーと考えられます。

実際に行ったことが楽しいかどうか(前述から考えるとスポーツや勉強)
行った行動がもたらすインセンティブ(進学に有利か、結果によって承認欲求を満たすことができるのか)
選択対象者へ影響を持つキーマンとなる人物からの助言(ここでは対象のスポーツにおける客観的な評価など)
最初に体験した内容の前に所持していた情報
(ボクシングを始める前にはじめの一歩、サッカーを始める前にキャプテン翼、テニスを始める前にテニスの王子様、バレーを始める前にアタックナンバーワンを見ていたなど)


ここに記載したことはあくまで簡単に私がカテゴライズしたもので、もっとカテゴライズされているものもあります。
心理学や行動経済学要素のものもあり、ZMETなどで利用されています。
さらに詳細を知りたい人は勉強してみるといいかもしれません。

このことは理解できることだと思いますが、実際に利用するとなるとハードルが上がります。
先ほどの短距離走のプレーヤーであれば、「ハードル走に出場した方がいい」と発言してしまうかもしれません。
ですが、アドバイスが有効になるにはプレーヤーにとって「影響を持つキーマンとなる人物」である前提があります。
これには関係性の構築が必要で心理学におけるラポールの形成などが関係します。

いきなり柔道で大技をかけようとしても相手は身がまえてしまします。
フェイクを入れたり、前の試合の決め技を逆手にとるなどして小技で崩してからでなければ大技で1本は取りにくいものです。
そのためプレーヤーにとって選択基準の変更となる効果的なアドバイスにするにはいくらか条件が存在するということになります。
プレーヤーにとって「影響を持つキーマンとなる人物」になるためにはそれなりの関係性の構築や第三者から適切な評価を受けていることなどが前提になっています。
さらに言えばインセンィブやスポーツが楽しいかどうかということについても要素になるでしょう。

自分の設定基準について考える必要はないという意見もあっていいものだと思います。
将来考えらる報酬と自分の設定基準がもたらす行動基準についてこの文章が考えるきっかけになれば幸いです。

以上、デフォルトが決まる状態についての考察でした。