スポーツを教える人の課題が試合による選手起用と育成マネジメントのみになるという理想

現在では様々な学習コンテンツが用意されている。
知りたいプレーの動画など検索することでおおよそ確認することができるようになった。
もしくは、結果を残している人のプレイしている動画について確認できる。

これよりもIT技術が進歩し、学習コンテンツがより良いものとなった場合、
スポーツのスキル向上には効果的な学習コンテンツの提供ができると考えることができる。
一部の人が理解していればスポーツは指導の細部まで理解している必要はないのではないだろうか。
運動技能の向上において言語化能力は欠かせない。
現状の部活動のシステムでは、スポーツをしたことのない部活の顧問になることもある。
このことは多くの人が認識ている問題ではあるものの、システムの代替案における意思決定すら難しい状態で、解決にはいくつもの実験的なシミュレーションをする必要があり時間がかかりそうだ。

現状の状態でできることはプレイヤーとコンテンツのマッチングをどのようにしていくかという部分にある。
効果的なコンテンツの提供ができれば、指導者の今後の問題は試合においての選手起用と育成マネジメントが主軸になる。
指導方法まで理解することなくチームを率いることができるのだ。

ただし、効果的なコンテンツの提供ができればの話だ。
難しいのは、プレイヤーの状態の把握になるだろう。
関節の可動域、筋力の強さや柔軟性、運動獲得から運動再現の誤差修正能力など評価されるカテゴリーの決定が必要になる。
プレイヤーの状態を的確に把握し、提供された情報によってメンタルモデルや動作反応、癖などを補いプレー改善のコンテンツが提供されることにつながる。
それをシステム化し実現できなければ選手の育成の問題をマネジメントのみにすることは難しい。

コンテンツの提供による運動技術向上には、「問題の把握」と「解決動作の実行」が的確になされる必要がある。
問題の把握は、運動動作のデータ化と動作比較などのIT技術などでクリアできる問題ではあるものの、解決動作の実行の修正が難しい。
ここで懸念されるのは指導者と選手自身がわからないことがわからないという状態になることだ。

良質な動画のコンテンツを見本にして動作検証する時のことを考えてもらいたい。
アドバイスされた通りに運動してもそれが検証対象の動作か確認できない場合がある。

様々な要因が考えられ、以下は例だ。
・運動の経験不足に関する問題
・筋力レベルの問題
・フィードバックのカテゴリー不足に関する問題
・言葉の概念の違いに関する問題。

野球のバッティングの場合に関する内容で言葉の概念について考えてみる。
アプリやコンテンツなどを利用してわかったバッティングの問題点はインサイドアウトの動作をできていない点という指摘があったとする。
(この問題把握もかなり高度な技術なのだが、指摘が可能だったと考える。)
インサイドアウトについてはバットにおける軌道の問題で改善された運動をイメージしてプレーしても改善されないケースがある。
これはインサイドアウトという言葉の概念が違うためで、インサイドアウトをできている選手の言葉の概念と比較し、自己の言葉の概念から検証する必要がある。
自分が考えている言葉の概念について再考する機会とする。


これまでのことを考えるとスポーツの指導者が練習の細部を理解せず、育成マネジメントのみになるというのは現実的ではないだろう。
それでもIT技術は進歩し、VRを利用してジムでサイクリングするなどの活用方法など模索されている。
運動動作の解析で、VR技術によって真横からだけでなく上部などから動作確認できれば、脳内におけるシミュレーションでのイメージは変化する。
有名選手から過去の結果の良かった自分のデータまで比較ができればいいが時間が必要だろう。
急な大きな変化は見込めないかもしれないが、小さな変化の連続が毎日起き、今後のスポーツにおける技術の向上を願いたい。

以上、理想について考えたことでした。